ロンドン警視庁(ロンドンけいしちょう、英称:Metropolitan Police Service、略称:MPS)は、イギリスの首都ロンドン市内でシティ・オブ・ロンドンを除くグレーター・ロンドンを管轄する警察組織である。本部所在地はウェストミンスター ニュー・スコットランドヤード。1829年創設。
the Met、Met Pol、MP、the MPSなど、非公式の呼び名や略称が数多くある。初代本部所在地に因んだ名「スコットランドヤード」の愛称はロンドン市民にとどまらず、世界中に広く知られ親しまれている通称である。また、特に日本においてはロンドン警視庁と訳されることが多い[2][3]。これは、日本(東京)の警視庁に倣って訳されたとする説もある[4]。
ニュー・スコットランドヤード本部のほか、ロンドン市内140箇所に警察署を設置している[5]。
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ロンドン警視庁は1829年9月29日に創設され、当時首都警察の構想を打ち出した内務大臣ロバート・ピール卿に因んで、警察官は親しみをこめて“ボビー”や“ピーラー”と呼ばれた。初代本部庁舎は4階建て[6]で、イギリス政治の中枢であるホワイトホールのホワイトホール・プレイス4番地に置かれ、裏口はグレート・スコットランドヤードに面していた。こうして、スコットランドヤードの名がロンドン警視庁本部庁舎、さらにはロンドン警視庁そのものを指す愛称として、市民の間に広まっていった。イギリスのロンドン警視庁はグラスゴー市警察とパリ警視庁に次いで、世界で3番目の非準軍事的な都市警察となった。
ロンドン警視庁の管轄する区域は首都警察管区 (Metropolitan Police District; MPD) として知られ、その区域はシティ・オブ・ロンドンを除いた、グレーター・ロンドンを構成する32のロンドン特別区全域に及ぶ。2000年4月1日以前、グレーター・ロンドンの境界が確定するまでは、MPDにはサリー州、ハートフォードシャー州、エセックス州の一部も含まれていた。
その他、ロンドン市内にはロンドン警視庁以外にも様々な警察が活動している。
ロンドン市警察がスクエアマイル(約1マイル四方)のシティ・オブ・ロンドンを管轄しているほか、イギリス鉄道警察はロンドン地下鉄やトラムリンク、ドックランズ・ライト・レイルウェイ等のイギリス鉄道網を管轄し[7]、国防省警察もロンドンの国防省本庁舎をはじめとするイギリス国内にあるイギリス軍の基地や軍所有地を管轄している[8]。
グレーター・ロンドン内の王立公園の警察業務を管轄していた王立公園警察も、2004年4月1日にロンドン警視庁に吸収合併された。